ニュージーランド大学留学向け奨学金一覧2025年版
ニュージーランドの大学・大学院への正規留学(交換留学を除く)を目指す日本人学生向けに利用できる奨学金制度をまとめました。大学留学や大学院留学は学費や生活費など費用が高額になりがちですが、各種の奨学金を活用することで負担を軽減できます。
以下に、日本政府・公的機関による奨学金、民間団体の奨学金、そしてニュージーランドの大学が提供する奨学金をそれぞれご紹介します。
日本政府・公的機関による奨学金
トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム(官民協働海外留学支援制度)
文部科学省が主導し民間企業と協働で運営する海外留学支援キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」では、高校生・大学生(大学院生含む)を対象に返済不要の奨学金が支給されます 。日本の高等学校や大学に在籍していることが応募条件で、留学前後の研修プログラムも用意されています 。支給内容は以下のとおりです。
- 支給金額(給付型): 留学期間中、月額6万・12万・16万円のいずれかを支給(留学先地域と世帯収入により異なる。一定の所得基準を超える場合は一律月額6万円) 。さらに、留学準備金としてアジア地域15万円、アジア以外25万円(渡航費等に充当)を定額支給 。授業料についても留学期間1年以内で最大30万円まで支給されます 。※いずれも返済不要の給付型です 。
- 対象者: 日本国籍または日本永住権を持ち、日本の高校・大学等に在籍中の学生 。留学先での学修計画が明確で、語学留学のみでないこと(インターンやボランティアなどを組み合わせた自主的なプランが推奨) 。
- 応募スケジュール: 年に数回募集(大学生向け「日本代表プログラム」は年度ごとに期を区切って募集)。例えば2024年度(第17期)は2024年1~2月頃にオンライン申請が行われました(大学を通じた校内締切あり) 。募集要項はトビタテ公式サイトで公表されます。
- 応募方法: 在籍校の担当窓口を通じて応募します。オンライン申請フォームへの入力に加え、留学計画書や所得証明書類などを提出します 。書類選考と面接により採否が決定されます 。
- 公式サイト: トビタテ!留学JAPAN(文部科学省)
日本学生支援機構(JASSO)海外留学支援制度(学部学位取得型)
日本学生支援機構(JASSO)が実施する**「海外留学支援制度(学部学位取得型)」は、日本の高校卒業後に海外の大学学部課程に正規入学**する学生を対象とした給付型奨学金です 。学術・人格とも優秀で、かつ一定の語学力を有する学生に対し、生活費と授業料の支援が行われます。
- 支給金額(給付型): 月額5万9千円〜11万8千円の奨学金を支給 。渡航先の物価水準に応じて金額が設定されます。また、授業料は年間最大250万円まで実費支給されます 。生活費・授業料ともに返済不要です。
- 対象者: 日本の高等学校等を卒業し、直接ニュージーランドを含む海外の大学(学部)に進学して学士号取得を目指す日本人学生。 。応募時に一定以上の英語力(目安: TOEFL iBT 80点以上またはIELTS 6.0以上)が求められます 。学問分野の制限はなく、ニュージーランドの大学も対象です。
- 募集時期と期間: 毎年1回、公募要項が前年度秋頃(9月前後)に公開されます 。例えば2025年度派遣の場合、2024年9月頃に募集要項公表、同年10〜11月頃に大学を通じて応募締切となるケースが一般的です。採用人数やスケジュールは年度によって異なるため、最新情報の確認が必要です。
- 応募方法: 原則として所属(卒業)学校を通じた取りまとめ応募となります 。現在在籍中の高校や、卒業校(大学等)からの推薦を受けて応募する形です。応募書類として、留学計画書、語学力証明、成績証明、推薦書等を提出し、JASSOによる書類選考・面接を経て採用者が決定されます。
- 公式情報: JASSOウェブサイト内の海外留学支援制度(学部学位取得型)ページ に詳細が掲載されています。
日本学生支援機構(JASSO)海外留学支援制度(大学院学位取得型)
JASSOの**「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」**は、海外の大学院で修士号または博士号の取得を目指す日本人学生を対象にした給付型奨学金です 。将来、日本や国際社会で活躍する高度人材の育成を目的とし、非常に手厚い支援内容となっています。
- 支給金額(給付型): 月額15万4千円~35万6千円を支給 。渡航先の国・地域を区分として金額が設定され、物価の高い地域ほど高額になります(例えば欧米主要国は上限35.6万円/月) 。加えて、新規採用時に渡航支援金16万円が一括支給され、航空券等の初期費用に充当できます 。支給期間は、修士課程は最長2年間、博士課程は最長3年間です (標準修業年限内)。
- 対象者: 日本国籍(または永住権)を有し、海外大学院の正規課程(MasterまたはDoctor)に入学予定の者 。応募時に学部卒業(見込み)以上の学歴が必要で、累積GPA3.0/4.0以上など優れた学業成績が求められます 。加えて**35歳未満(修士)または40歳未満(博士)**という年齢制限があり 、将来的に日本や国際機関で活躍し社会に貢献する意欲も重視されます 。専攻分野に特段の制限はありません(芸術の実技分野を除くと明記あり) 。
- 募集時期と選考: 公募要項は例年9月頃に発表され、10~11月頃に応募締切というスケジュールです 。応募は在籍大学または卒業大学を通じた取りまとめで行われます 。書類審査(申請書、研究計画書、推薦状等)と面接を経て、毎年100名前後が採用されます 。他の奨学金との併給も可能です 。
- 応募方法: 応募者は在学または卒業した大学の国際課などに連絡し、大学経由で申請書類を提出します 。提出書類には研究計画書や英語の語学スコア、推薦書、卒業証明書、成績証明書等が含まれます。厳しい競争率ですが、採用されれば返済不要で高額の資金援助が受けられます 。
- 公式情報: 詳細はJASSOの公式サイト内海外留学支援制度(大学院学位取得型)に掲載されています 。最新の募集要項やFAQも参照してください。
日本学生支援機構(JASSO)第二種奨学金(海外)
JASSOが提供する**「第二種奨学金(海外)」は、海外の大学・大学院で学位取得を目的に正規課程に進学する学生**を対象とした貸与型(返還必要)の奨学金制度です 。日本の奨学金制度で一般的な「第二種奨学金」の海外留学版にあたり、利子付きの学生ローンとして留学生活を経済面で支援します。
- 貸与金額(貸与型ローン): 月額貸与額を学生が選択できます。学部課程では月額2万円~12万円から希望額を選べ、大学院課程では月額5万円~15万円の範囲で選択可能です 。さらに、希望者には入学時特別増額貸与奨学金として、初回月に10万~50万円の一時金を追加で借りることもできます 。これら貸与額は在学中は利息は付きませんが、卒業後に年利最大3%の利子が発生します (利率固定または見直し方式を選択)。
- 対象者: 海外の大学(学部)または大学院に正規入学して学位取得を目指す日本人学生 。渡航前に日本の高校や大学を卒業していることが前提です。在学中の成績基準や家計基準(保護者の収入)も一定の条件があります 。なお、ファンデーションコース等準備課程からの進学の場合も条件を満たせば対象となります 。
- 申し込み時期: 奨学金の申込方法は2通りあり、進学前に予約採用として申し込む方法と、進学後に在学採用として申し込む方法があります 。予約採用は日本国内の在籍校(高校・大学など)を通じて、留学開始前の指定期間に申請します。在学採用は渡航後、留学先で在籍中に直接JASSOに申請します。募集は年数回行われており、日本国内在学中の学生向けには春(4〜6月頃)と秋頃に受付が設けられることが多いです。
- 返還条件: 卒業後の返還開始から完済まで利息付きで返済していきます。返還期間は貸与総額にもよりますが最長20年程度となる場合があります。人的保証または機関保証への加入が必要で、万一返還が困難になった場合の減免制度等も用意されています 。
- 公式情報: 詳細はJASSO公式サイトの「第二種奨学金(海外)」案内ページをご確認ください 。貸与月額の選択肢や手続き方法、返還方法について詳しく説明されています。
民間財団による留学奨学金
伊藤国際教育交流財団 奨学金(海外留学奨学生)
公益財団法人伊藤国際教育交流財団では、日本人学生が海外の大学院修士課程に留学する際に利用できる返済不要の奨学金を提供しています 。学業・人物ともに優秀で経済的支援を必要とする学生を対象としており、ニュージーランドの大学院への留学ももちろん支援対象です。
- 奨学金名: 伊藤国際教育交流財団 日本人海外留学奨学金
- 提供団体: 公益財団法人 伊藤国際教育交流財団
- 支給金額: 月額1,500〜2,000米ドル相当の円貨を支給(※為替レートにより日本円換算で月約15万円~20数万円程度)、年間最大300万円まで給付されます 。支給期間は原則2年間までで、修士課程の標準修業年限をカバーします 。例として、月額US$2,000を受給した場合でも年間総額が300万円を上限とされています 。
- 対象: 日本国籍を有する学生(または初等中等教育を日本で受けた外国籍の学生も含む)で、海外の大学院修士課程に正規生として入学予定の方 。学問分野に制限はなく(人文・社会科学から自然科学まで全分野対象)、ニュージーランドの大学院も該当します。応募時点で日本国内に居住し、これから海外大学院へ私費留学する予定の方が対象です 。
- 募集時期: 毎年6月下旬~8月下旬頃に翌年度奨学生の募集が行われます(例:2025年度奨学生の募集期間は2024年6月24日~8月23日でした) 。応募締切後、書類選考および面接(財団による対面またはオンライン面接)が実施され、年明け頃までに採否通知が行われます。募集人数は年度によりますが、毎年20名前後が採用されています。
- 応募方法: 所定の応募申請書、志望理由書、留学先大学の合格通知(または出願状況)、指導教員の推薦状、成績証明書、語学スコア等を財団宛に提出します。書類選考通過者には財団による面接が課されます 。選考では学業成績・研究計画の内容に加え、人物面(リーダーシップや社会貢献の意欲など)も重視されます。
- 公式ウェブサイト: 伊藤国際教育交流財団 公式サイト(日本人学生奨学金案内) ※最新の募集要項や応募書類のダウンロードは公式サイト「日本人奨学金制度」欄から可能です。募集期間や応募資格の詳細も毎年度更新されるため必ず最新情報をご確認ください。
※この他にも、笹川財団や中島記念国際交流財団、ロータリー財団など民間団体・地方自治体による留学奨学金が複数存在します。それぞれ対象分野や応募条件が異なりますが、「情報科学・生命科学分野の大学院留学向け奨学金(中島記念財団)」「自治体(都道府県や市)による海外留学奨励奨学金」等もあります。自身の専攻分野や出身地に応じて該当する奨学金がないか調べてみることをお勧めします。
ニュージーランドの大学による奨学金
ニュージーランドの各大学も、優秀な留学生を受け入れるため独自の奨学金制度を設けています 。これら大学奨学金は学費減免(授業料の一部免除)や賞金支給の形で給付され、返還不要です。以下、代表的な例としてニュージーランドの有力大学であるオークランド大学とオタゴ大学の奨学金をご紹介します。
オークランド大学 インターナショナル・エクセレンス奨学金
オークランド大学が提供する**「University of Auckland International Student Excellence Scholarship」は、海外からの新規留学生(学部・大学院**いずれも対象)に対し、授業料の一部を支援する奨学金です 。ニュージーランド最大の大学である同校が、成績優秀な学生に入学してもらうことを目的に2016年に創設した制度です 。
- 支給金額: **最高でNZ$10,000(約80万円前後)**が授業料に充当されます 。この金額が初年度(最初の学期もしくは年)の授業料から減免されます。給付型で返済の必要はありません。
- 対象: ワイパパ・タウマタ・ラウ(オークランド大学)に初めて入学する全日制の海外留学生 。対象となる課程は1年以上の学部課程(Bachelor)、または**大学院課程(Postgraduate Diploma/修士課程)**です 。出願時に優秀な成績(GPA相当値で6.0以上)を修めていることが求められます 。国籍要件に制限はなく、日本からの留学生も対象です。
- 採用人数: 年間最大50名まで給付 。選考は入学時の学業成績や志望理由書、推薦状などを総合評価して行われ、同大学の選考委員会の推薦に基づき理事会で授与者が決定されます 。
- 申請時期: 本奨学金は年2回募集されます。例えば、2025年入学の場合、セメスター2(7月入学)分は2025年1月30日募集開始~4月1日締切、セメスター1(翌年2月入学)分は2025年9月11日募集開始~10月23日締切となっています 。合格通知を得た入学希望者が、それぞれの締切までにオンラインで奨学金応募フォームを提出します。募集は毎年定期的に行われます。
- 応募方法: オークランド大学の入学許可(Conditionalでも可)を得た上で、大学の奨学金応募ポータルからオンライン申請します。成績証明や志望動機等を提出し、締切後に大学側で選考が行われます。結果は各募集期ごとに発表され、受給者には入学手続き時に奨学金授与が通知されます。
- 公式情報: 大学公式ページ(英語)に詳細があります:University of Auckland International Student Excellence Scholarship 。募集要項や応募リンクもこちらから確認できます。
オタゴ大学 副学長奨学金(Vice-Chancellor’s Scholarship)
オタゴ大学が提供する**「Vice-Chancellor’s Scholarship for International Students」は、初めてニュージーランドの大学で学ぶ新入留学生に対し、自動的に授与される奨学金です 。オタゴ大学への留学生を歓迎し支援する目的で創設されており、成績要件を満たす学生であれば原則全員が受給可能**な点が特徴です 。
- 支給金額: NZ$10,000(約85万円前後)を授業料から減額する形で給付 。適用期間は入学後最初の1年間(2学期分)で、この期間の授業料に充当されます 。事実上、初年度の学費が1万ドル分免除される奨学金です。
- 対象: オタゴ大学で初めて本科課程の正規留学を開始する全ての海外留学生(学部課程) 。国籍条件はなく、日本を含む海外からの新入学の学部留学生が対象です。ただしニュージーランド国内の他大学に在籍経験がないこと、ニュージーランド・オーストラリアの永住権を持たないことなどの条件があります 。基本的に高校卒業程度の資格で学部1年次に入学する留学生が該当し、過去にNZの大学で履修がないことが要件です。
- 採用人数: 定員は特になく、要件を満たす留学生すべてに授与されます 。この奨学金は競争式ではなく、条件に合致し入学許可を得た学生に自動適用されるタイプの奨学金です。そのため2023年・2024年については「対象要件を満たす留学生全員に授与」と明記されています 。
- 申請手続き: 出願や追加申請は不要です 。オタゴ大学への入学手続きの中で留学生であることが確認され、条件(成績基準等)を満たしていれば、入学許可とともに奨学金授与の案内が通知されます 。したがって、出願者自身が別途奨学金申請書を提出する必要はありません。
- 備考: 本奨学金は2023年より導入され、2024年入学者向けにも継続実施されています 。現時点では2025年入学者向けも提供予定と発表されており、開講時期(2月セメスター1入学または7月セメスター2入学)ごとに対象者へ適用されます 。留学生にとって大変有り難い制度ですが、大学院留学生や既にNZの他大学で学んだことがある留学生は対象外となりますので注意してください 。
- 公式情報: 大学公式の案内はAskOtagoサイト内の“Vice-Chancellor’s Scholarship for International Students”ページにあります(※出願不要である旨が明記されています) 。また、オタゴ大学公式ニュース等でも本奨学金について告知があります。
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